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「四条畷」→「四條畷」に数億円? JR、依然変更されず(産経新聞)

 ■四条畷市困惑「財政難で負担は…」

 7年前から「四条畷」から「四條畷」への書き換えを呼びかけている大阪府四條畷市で、公的機関や交通機関でほぼ唯一JRの駅名が「条」のままになっている。JR西日本側は、「駅名の書き換えには数億円程度かかる。市が費用負担するなら…」としているが、財政が厳しい市には無理。担当者は「お願いするしかない」と頭を抱えている。

 「條」は常用漢字の「条」の旧字体だが、南北朝時代の武将、楠木正成の息子の楠木正行が自決した「四條畷の戦い」が有名で、四條畷市では、古くから受け継がれた「伝統的な地名」として市の施設では一貫して「條」を使用してきた。しかし、警察署や府立高校、保健所、国道の道路標識、JR駅名などは常用漢字の「条」を採用していた。

 このため、市は平成15年に府、翌16年にはJR西日本、バス会社、府内や隣接する京都奈良の国道事務所、在阪新聞社など各方面に「條」への表記統一を要請。これを受けて府は条例を制定し16年に「條」の表記に変更。現在では四條畷警察署や保健所などほとんどは「條」に変更されている。

 ところが、市の主要駅で「玄関口」ともいえるJR片町線の「四条畷駅」だけは依然として「条」のまま。市総務部によると「把握している限り、公的機関や交通機関で、唯一JRだけが『条』を使っている」という。このため京阪バスの停留所は市役所は「條」なのに駅はやむなく「条」になっている。

 JR西広報部によると、駅名変更は地元からの要望で行うが、基本は「自治体の全額負担」という。肝心の費用は、看板だけでなく、各駅にある運賃表や時刻表、コンピューター管理している切符の購買システムの変更なども伴うため、数億円程度かかる。このためJR西は「市が費用を負担するなら前向きに検討したいが、単独では難しい」との立場だ。

 市側は、JR以外の名称変更に費用負担したことはない。森川一史・市総務部長は「本来の名称に戻すだけだが…。何億円も出すのは無理」と困惑している。このままでは名称変更は難しそうだ。

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